【雑記】なぜジャミラスは魔王なのか

先日の記事で、DQライバルズエースの闘技場イベントとDQ6の関連性について執筆しました。その中でも書きましたが、私のDQ6のプレイ時間は2000時間以上に上り、当然カダブウやはぐりんも仲間にして全員最高レベル＆全職業マスターまでやり込みました。私にとってドラクエシリーズの中で最も思い入れのある作品がDQ6です。

そうしたわけで、DQ6に関する蘊蓄はまだまだ語りつくせないほどにあるのですが、その中でもDQライバルズにおいて誰もが疑問に感じていそうなことについて解説してみようという記事になります。

なぜジャミラスは魔王なのか

早速ですがこちらのテーマ。DQ6においては中ボスの位置づけになるジャミラスですが、DQライバルズではなぜか魔王の系統が付与されています。

ジャミラスに限らず、同じくDQ6出身の中ボスであるグラコス、デュラン、アクバーにも魔王の系統が付いています。デュランは魔王っぽい風格も感じますが、いかにも小物風なグラコスが魔王というのは少し違和感があるかもしれません。

他作品を見渡してみても、似たような立ち位置の中ボス、例えばDQ2のアトラスやバズズ、DQ5のゲマやイブール、DQ9のゲルニック将軍やギュメイ将軍といったキャラには魔王の系統はありません。ある意味ではDQ6のキャラだけが”優遇”されている状態です。これはいったい何故なのか？

ヒントは、DQ6の本編でデュランが語るセリフにあります。

このように、ムドー、ジャミラス、グラコス、デュランは全員が大魔王のしもべにすぎないと言います。この4人は大魔王デスタムーアが作り出した夢の世界にある主要な施設を分担して封印していました。いわば、大魔王側の組織の中で4人は同格のポジションだったということです。

この4人の中で、ひときわ存在感を示していたのがムドーです。はざまの世界に隠遁していたデスタムーアに代わって現実の世界を実効支配していたのがムドーでした。DQ3で言えばバラモスのような存在です。その存在感はまさに魔王と呼ぶにふさわしく、実際に人々からは魔王ムドーとして恐れられていました。

こうした事実を総合して考えると、魔王ムドーと同格のジャミラス、グラコス、デュランも魔王と呼ぶのが妥当ということになるわけです。

ちなみに、SFC版DQ6の公式ガイドブックのグラコスの攻略法の欄には、「魔王グラコスは、この世界の海の魔物たちを管理している海底の魔王だ。」と書いてあります。紛れもなく魔王ですね。

アクバーは？

以上で疑問は解消された…と思いましたが、まだアクバーがいました。こいつはいったい何者なのでしょうか。

アクバーは、デスタムーアが居を構えるはざまの世界で、牢獄の町を管轄しているキャラです。ストーリー上もデュランより後になって現れるため、先のデュランのセリフの中には登場しません。役割としても、夢と現実の世界を管轄していたムドー、ジャミラス、グラコス、デュランとは少し異なっています。

デスタムーアに最も近いはざまの世界を任されていたということで、アクバーは大魔王の側近とも言える存在だったと推察されます。ムドー、ジャミラス、グラコス、デュランとも同格かあるいは少し格上だと言えるでしょう。ということで、アクバーも魔王と呼ぶのが相応だと考えられますね。

ちなみに、DQ10には幻界の四諸侯というネーミングでジャミラス、グラコス、デュラン、アクバーの4人がコインボスとして登場しました。なぜかムドーではなくアクバーが入ってます。ムドーは独立したボスとして登場させようとしているのでしょうか。いずれにしても、この扱いを見るとアクバーもほかの4人と同格っぽく思えますね。

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