英語版DQ5を進めています。ようやく青年時代前半に突入しました。今回も、気になった英語表現や初めて知った英語表現などを紹介していこうと思います。
素直になったヘンリー王子
ヘンリー「もっともオレが素直になったのはお前の親父さんの死がこたえたのもあるけどさ。
ヘンリー「あれから 10年……。月日のたつのは早いもんだぜ。
1つ目のセリフはいわゆる強調構文というやつですね。「お前の親父さんの死」を強調しています。
2つ目のセリフに出てくる、「Time flies when you’re having fun」は「楽しい時間はあっという間に過ぎる」という意味の慣用句です。10年間の奴隷生活は楽しい時間ではなかったと思いますが、それを皮肉的に振り返っているということでしょうか。
信じやすい奴隷と諫める奴隷
*「あんた知ってますか? 神殿が完成すれば 私たちは自由の身になれるんですよ!
*「おめえはよお 考えが甘いんだよ! 誰から聞いたかは知らんが……
*「そんなのは オレたちをがんばらせるための口実に決まってるだろっ!
*「でも 本当だって……。
*「知らん知らん! おめえは幸せなヤツだよ!
2人の奴隷が掛け合う会話ですが、一連の流れで自然になるよう意訳されていてなかなか興味深いです。
1つ目のセリフは、「Have you heard the gossip?」から始まります。「その噂を聞いたことありますか?」と問いかけています。それを聞いたもう1人の奴隷が、2つ目のセリフで「I’ve never heard such rubbish!」と口を挟みます。rubbishは「ごみ、くだらないもの」という意味の単語で、”the gossip”はくだらないものだという意見を言っています。
3つ目のセリフでは、日本語版の「口実」の訳としてpropagandaという単語を使っています。プロパガンダというのはつまり宣伝文句ということで、この文脈だと確かにしっくり来る感じがします。
5つ目のセリフの「Did they tell you ‘gullible’ has been removed from the dictionary too!?」は面白い表現。「彼らは’gullible’が辞書から削除されたとも言ったのか?」という直訳ですが、’gullible’とは「だまされやすい」という意味の形容詞。つまり「お前は”だまされやすい”という言葉を知らないのか?」という皮肉になっています。4つ目のセリフ「But they said it’s true…」を受けて、「Did they tell you~」と返しているところもうまい。
マリアと話すシスター
*「マリアさんと話せば話すほど その心の美しさに感心してしまいますわ。
「The more ~, the more ~」という受験英語によく出てくる構文。「~すればするほど、~する」という意味です。
ヘンリー王子
ヘンリー「ここでずっと暮らす気かな? でもオレたちはここにはいられないよなあ……。
「It’s not as if ~」は、「~という訳ではあるまいし」という意味です(参考サイト)。「私たちが彼女と一緒に滞在できる訳ではあるまいし」となります。彼女というのはマリアのことですね。
名もない海辺の修道院のシスター
*「ここは名もない海辺の修道院。おとずれる人は みな 悲しみを背負った人ばかり。
この修道院は、日本語版では「名もない」と言われていますが、英語版だと”Heaven’s Above Abbey”というしっかりした名前が付けられています。これに限らず、大陸名や人名などでも、日本語版では名前がなかったのに英語版では名前が付けられているケースが散見されます。
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