先日、RTA in Japanのオンラインイベントが開催されていました。
中でも最も盛り上がりを見せたのは最後のリングフィットアドベンチャーRTAでしたでしょうか。プレイヤーのえぬわた氏が鍛えた肉体を躍動させている絵面は従来のゲーム配信とは一線を画すものであり、そのギャップが大変面白かったです。また、DQライバルズ勇者杯でもおなじみの田口アナウンサーによる実況も圧巻でした。彼らが織りなす洗練された雰囲気は、ゲームの特性も相まってさながらオリンピックの中継を視聴しているかのようでした。RTA配信もついにこのレベルに来たのか、と思わせるに十分なクオリティだったと思います。
『リングフィットアドベンチャー』のカテゴリー「Beat World1 Intensity Level 30, Intended」RTA
— RTA in Japan (@RTAinJapan) August 15, 2021
走者のえぬわたさん(@nwata1122)、解説のひととせはるさん(@hitotose_haru_)、たぐちアナさん(@shohei_taguchi)、お疲れさまでした。
クリアタイムは17:00でした。 pic.twitter.com/heBxfi5Ovr
一方で、こうしたハイレベルな配信を見せられると、「RTAやってみたいけど敷居高そうだな…」「RTA配信してみたいけどトーク力ないし…」みたいな感想を持った方もいるのではないかと思います。しかし、そうした考えは全く無用であると私は主張したいです。
大事なのはゲームへの情熱
RTA in JapanのリングフィットアドベンチャーRTAでは、どうしてもえぬわた氏の鍛えられた筋肉や田口アナの巧みな実況術に注目が集まってしまい、彼らのRTA配信が成功した要因はそういった特殊な能力を持っていたからだと捉えがちです。しかし、それらは彼らがゲームに対して情熱を傾け続けた結果として獲得されたもの。本当に大事なのはやはりゲームに対する情熱なのだと私は思います。
RTAというのは、自分の好きなゲームを繰り返し遊ぶという行為の延長線上にあるものだと私は思っています。好きなゲームを何周もプレイする過程で次第にコツを押さえていき、段々クリアまでに要する時間が短縮されていく。それを極限まで突き詰めたものがRTAになるのです。ですから、まずそのゲームを好きになることがRTAの出発点だと考えます。ゲームを好きになれば、自然とそのゲームがうまくなりたい、速くクリアできるようになりたいという情熱が生まれてきます。
こうした情熱はプレイングや実況・解説の中に如実に表れてきますし、視聴者にもはっきりと伝わるものです。プレイングや実況・解説の巧拙よりも、その裏側にある情熱の部分に視聴者は感銘を受けます。「この人は本当にこのゲームが好きで、すごい量の準備をしてきたんだな」と視聴者に思わせられれば、RTA配信は成功だと言ってもいいかもしれません。
私が小学生や中学生の頃はゲームソフト1本の価格が1万円近くもして、そんなに何本も買えなかった時代でしたので、持っているゲームは繰り返し何度も遊んだものでした。現代ではゲームソフトも安価になってきていますし、基本プレイ無料のアプリが増加するなど、たくさんのゲームにアクセスしやすい環境です。いわばゲームの大量消費時代とも言えます。そんな時代だからこそ、あえて1本のゲームにこだわって情熱を傾け続けることが人々の感動を生むのだと思います。
RTAはゲームのジャンルを問わずにできるやり込みです。RTAに少しでも興味がある方には、自分のお気に入りのゲームで気軽にチャレンジしてみて欲しいですね。昔のRTAプレイヤーの戯言でした。
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